サーミスタの特性を計る                      vega  2005.3.25
                                 
  

    電池パックをばらしたら、中にサーミスタが入っていました。 321と書いてありますが、メーカーは不明。
    サーミスタは、温度により抵抗値が変化しその特性が分かっていれば、温度センサとして使用できます。
    同じものが何本かあるので、特性を計ってみました。(代々木電気で購入した電池パックから取り出したもの)


上がサーミスタ、下が抵抗。
温度センサに使用するサーミスタは、1mA以下の電流では
同一温度では抵抗値が変化しないそうです。
chanさんのホームページを参考にしました。

vrefに安定化電源(4.98V)を接続する。
Rは、9.81kΩで、Vinを測定しました。
手元にある熱帯魚用のデジタル水温計(安物)とサーミスタを
アルミフォイルで巻いて試験管に挿入。
空間は、テッシュを詰めておく。
牛乳パックにお湯を入れ、試験管をさしこむ。
牛乳パックを発砲スチロールの箱に入れ、電圧vinと温度を記録します。(紙と鉛筆です)

数時間かけて温度がゆっくり下がってきます。
低温側は、お湯の代わりに水に氷を入れ温度がゆっくり上昇するところを記録します。
電池の温度を計るなら適当で良いのですが、せっかく計るのだから。といっても、温度計が安物か!

計測後、抵抗値を計算します。抵抗値が判ればAD変換した時のデジタル値も予想できます。

  測定した生データ

 抵抗値を計算してあります。
 別の条件でAD変換する場合に使用して下さい。

抵抗値のグラフです。

まずまずスムースな線になりました。

縦軸 : サーミスタの抵抗値KΩ

横軸 : 温度 0℃〜65℃

25℃で10kΩです。

70℃以上は、温度計の測定範囲外でした。

0℃以下は計っていません。

氷づけにして、計ってみるか。

5Vで1023(10ビット)の場合のAD変換時の予想値です。
結構真っ直ぐなので部分的な直線補間で計算できそう。

最小二乗方で近似してみると、4次式で結構上手くフィットしました
浮動少数計算が可能なら、このほうが簡単です。