H8開発環境の独善的選択ガイド vega 2003.7.6
2005.4
1.数学関数が必要な場合
(1)
3664などTiny,SLPシリーズ (64KBまで) (3664のROMは32Kです)
ルネサステクノロジで配布しているTiny用の環境。 無料。 無期限。 これしかない!
倍精度(double)もOK。 ダウンロード
配布中止になったようです。 2005.4
(2)
3048,3052、3069、3664などH8
@ H8 gcc
カスタマイズ経験無い人は、gcc環境用CD−ROMを秋月から購入(K-0033(¥500))する。
gccの版は、少し古く gcc-2.95.3 。Cygwin配下で動かします。
doubleが4byteで確保されます。(仕様なのかもしれません)
staitcにするとROMにデータが確保され変更できません。
使い方のガイド
gcc 3.2 で staticが改定されているようです(伝聞)。
A KPIT
Windows版のH8
gcc開発版環境をダウンロードをできます。無償です。(ユーザ登録必要)
DOS窓から操作します。
gcc は
3.3 です。 ここは、更新ペースが早いです。
インストールの操作は簡単ですが、ルネサステクノロジの開発初環境のフォルダと干渉する場合が
あったので注意。 http://www.kpit.com/download/downloadgnush.htm
B ベストテクノロジーのGCC
Developer Lite http://www.kpit.com/download/downloadgnush.htm
CPUが限定されるが、環境設定(スタートアップなど)の煩わしさが無い。
H8/3048F, H8/3052F, H8/3067F, H8/3664F, H8/3687F,
H8/3694F, SH7045F, SH7047F。無償、無期限。
KPITのgccがベースになっています。
ベーシックなライブラリー(ソース付き)があるので、便利かも。
H8のdoubleは、4バイト。SHのdoubleは、8バイト。
C
評価版の使用期限付き
ルネサステクノロジで配布しているH8の環境。 無料。 3ヶ月の期限。
倍制度(double)もOK。 ダウンロード
3ヶ月が過ぎてしまったら。それが問題........。
制限の方法が変更になりました。60日は制限無しで、それ以降は64kb以上のリンクはできません。
プログラムサイズが小さくてても、64KB以降のRAMに置いてテストする方法もだめのようです。 2005.4
(3) トラ技2002/03
付録(CR−ROM) DOS版開発環境を手に入れる。数学関数は自分で作る。
参考ソース 「奥村晴彦」さん著 『C言語による最新アルゴリズム事典』
2.数学関数が不要な場合
CPUが合えば1.なら何でも良いが......。
トラ技2002/03
付録CD-ROM (旧DOS版 C/アセンブラ/リンカ/motファイルコンバータ) Ver2.0
(秋月のH8用とは雲泥の差がある。)倍精度も使用できる。在庫はないので、公立図書館から。
コンパイラ自体は、秋月の3664専用と同じらしいが、ライブラリーがそろっているから3664、3048、3069など
でも使用可能。
数学関数が無いのが、欠点にならない。コンパイルオプションは、機能制限してないようだ。
秋月の3048用 (Ver1.0)は、コンパイルオプションが寂しすぎ。コンパイルリストも出ない。3664でも使用できます。
自動導入ソフトは、一度にコンパイルできません。複数に分けてコンパイルします。
3664専用(Ver2.0)は、アドバンスモードのライブラリが無い為、3048でアドバンスモードは使用できません。
(64KBまで)
(注) 1.ルネサステクノロジで公開している開発環境HEWは、利用条件が色々あります。
・無償版(3664などTiny専用)は、ダウンロード後 解凍時のパスワードがメールで届きます。解凍後インストールすれば
無期限で使用できます。
・評価版(期限付)は、ダウンロード後 3ヶ月有効のキーファイルがメールで届きます。 インストール後キーファイルを
コピーすれば期限まで使用できます。 インストールしなくても、3ヶ月過ぎれば、使用できなくなります。
2.秋月の3664専用(Ver2.0)以外は、実際にvegaが使用し3048,3664で動作を確認しています。
H8 SH用 C開発環境比較
コンパイラ | 数学関数 | doubleサイズ | ノーマルモード | アドバンスモード |
|
備考 | |
秋月3048用 | × | 8 | ○ | ○ | 1.0 | 日立コンパイラサブセット (注2) | |
秋月3664用 | × | 8 | ○ | × (注1) | 2.0 | 日立コンパイラサブセット | |
トラ技2002/03 付録CD−ROM | × | 8 | ○ | ○ | 2.0 | 日立 DOS版の方 (注2) | |
秋月3052付属の gcc (注6) | ○ | 4 (注3) | ○ | ○ | 2.95.3 | 3664、3048, 3069 など使用可 | |
KPITのH8 gcc | ○ | 4 (注3) | ○ | ○ | 3.3 | 3664、3048, 3069 など使用可 | |
GCC Developer Lite | ○ | 4 (注5) | ○ | ○ | 3664、3048, 3067、SH/7045など | ||
|
|||||||
ルネサステクノロジ H8価版 | ○ | 8 | ○ | ○ | 最大2ヶ月間使用可(以降は制限) | ||
ルネサステクノロジ SH評価版 | ○ | 8 | ○ | ○ | 最大2ヶ月間使用可(以降は制限) | ||
SH用gcc トラ技2001/6 付録 | ○ | 8 | − | − | 無期限、DOSベース |
ノーマルモード : 最大64KBまで
アドバンスモード : 最大16MBまで
(注1) アドバンスモード不可の為 実質 3664専用になる。 コンパイルはできるが、アドバンスモード用ライブラリーが無い。
トラ技2002/03付録 の違いは、アドバンスモードのライブラリーが無いことだけと思われる。
(注2) アドバンスモードが使用できる為 3052,3069なども使用可能。 3664も使用可。
(注3) gcc 3.3でも4バイトになる。
(注4)
上から3番目まではモニターを使用する場合、RAM転送時にチェックサムエラーが発生するが、hamayanさん作成
の「Sフォーマット、2の補数−>1の補数変換ツール」を使用すれば回避できる。 ここから
(注5) SHでは、8バイト。
(注6) CD−ROMのみの販売あり (¥500)