デジタルオシロアダプター vega 2003.02.27
chanさんのポケットサイズデジタルオシロアダプター
があります。
マイコンで電圧をデジタルに変換し、データをパソコンに送りリアルタイムに波形を
表示するものです。(サンプリングは10000個/秒)
公開しているマイコンソフトは、入手不可能なCPUチップ用なので、AVR用(AT90S8535)
に書き直しました。chanさんの回路でCPUをAT90S8535をに置かえることができます。
アンプなどのアナログの付属回路は、まだ全く作ってありません。
そんなわけで感度切替はできず、レンジは0V〜5V固定で縦軸は合っていません。
横軸は合わせてあります。
遅い現象で、0−5Vで良いならこのままでも使えそうです。
オシロをお持ちでない方、いかがですか?
パルスモーターの励磁波形なら十分表示できます。
写真を撮らずに、波形を保存できます。トリガがかかった少し前から波形を
保存できますから、静止しない波形の一発勝負もsingleで表示できます。
ほんとのデジタルオシロが欲しくなります.....。
この波形は、アナログ入力端子を指で触れたときの波形です。
パソコンのソフトは、DOSアプリです。
パソコンのシリアルポートは 16550互換チップである必要があるということです。
この条件に合わない場合は、データを取りこめず波形表示ができません。
手持ちのメインのパソコンは、スケールの表示はできましたが残念ながら波形表示が
できませんでした。 古いノートパソコンでは、OKでした。
基板作ってから動かないのではやりきれないので、テストプログラムを作りました。
これで16550互換チップか否か受信テストで判ります。
(VB6のランタイムライブラリーが必要)
使い方
パソコンとパソコンのCOMポートをクロスケーブルで接続する。
波形表示ソフト(chanさんのwcs.com)を起動し、V−Scaleを1回変更する。
T-Scaleを50msにする。
testcomを起動し、115200bpiを選択しし、送信文字に何か1文字以上入れて送信
ボタンクリックする。「指定文字列+0D」を10000回送信されます。
波形表示ソフトに、緑色の波形が表示されればOKです。
送信される時間は、「指定文字数+1」秒間です。(3文字で4秒間)
文字数と文字により波形、周期が変わります。
上記のテストで波形が表示されたら、AVRからのデータも受信できます。
マイコン書きこみ用データ Ver 0.1 ライターでAVRのAT90S8535に書きこんでください。
波形表示ソフト(パソコン)はchanさんが作成したのを使用します。(wcs.com,wcs.ini)
wcs.ini は、COMポート番号、表示色の設定ができます。
AT90S8535のADコンバータは10ビット、ホスト(パソコン)に送るデータは8ビット
なので下2ビットを削っています。
感度切替は、chanさんのオリジナルと同じように出力しているので、同じ機能が
再現できるはずです。
レンジ切替でパソコン(ホスト)からは、実際には下記コードが送られてきました。(16進)
25mv 50
100mv 51
250mv 58
1v 59
2.5v 5a
10v 5b
この下位4bitがPC0〜PC3から出力されます。
VREFの電圧でフルスケールが決まります。この場合最大5V。
2.5Vにすれば、フルスケールが2.5Vになります。(2V〜5Vで使用可能)
TXD, RXDは、RS232Cのドライバー・レシーバーを介してCOMポートに接続してあります。
このまま使用するなら、アナログ入力に保護回路(0−5V範囲外を守る)を付けたほうが
良いでしょう。(chanさんの回路図参照)
無い場合で、0〜5V範囲を超えて入力すると、マイコンのポートが壊れてしまいます。
実際に使用する場合は、マニュアルにあるようにAVCCにノイズフィルターを入れた方が良
いかもしれません。ただ10bitデータの下位2ビットを捨てているので、(ノイズ成分が捨てられ
るので)無くても十分かもしれません。
アナログ回路を実装する場合は、mvオーダーを扱うアンプ回路と、デジタル回路が同居する
ので、へたに作るとノイズが多く使いものにならないかもしれません。
2003.3.6 記
メインのパソコンが16550互換チップでないので、Win版作成中です。
見た目はよさそうですが、いいかげんに作った為問題が色々。
規則的な連続波形なら問題ないですが、データを全部見ていないので一部
データが欠落します。改善には大幅改定が必要。
wavecap-win-v01.lzh 14kb
Ver 0.1 とりあえず版