極軸位置計算                           vega

極軸位置計算結果です。

望遠鏡を2つの星に向けたときの経度差・緯度差を元に計算します。右の中段に表示されている値で上はシミュレーションですから誤差がありませんが、実際は望遠鏡を回したパルスモーターのパルス数を数えて使用します。(または、ロータリ・エンコーダのパルス数)
計算方法は原始的です。極軸の位置を仮定して座標変換し、緯度差・経度差の値を比較します。北極の回りを同心円状に細かく繰り返します。差がゼロの場所が極軸の位置ですが、実際は測定値なのでゼロにはなりません。上記の赤が濃い(明るい)場所は、差が少ない場所で最小の場所が極軸の位置になります。測定誤差は星の選び方により違いますがかなりシビアで、上記のようにスポット状になる場合は精度良く求まりますが、帯状の場合は誤差最小の場所を逃してしまう場合もあり、改善の必要があります。上記の赤い円は、誤差最小の場所を表します。

3個にすると、3組の結果が赤緑青で表示されます。

極軸と星2つが正三角形になるように選ぶと、極軸位置は比較的ピンポイントで分かります。(下の右から2個目)

星の位置が近い場合は、選び方により極軸位置がハッキリしません。(下の一番右)

角距離は、時計の12時の方向がプラスです。(私の約束)

位置角は反時計回りがプラスで、8時の方向は、120°になります。

右下の修正上下と修正方位は、極軸位置の修正に使用できます。

極軸位置計算の為の星の選び方で、誤差の値の分布が変わります。下は、色々な例です。星の数も色々。

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