測定時の注意                       vega   2002.10〜

 

         1 パソコンの設定

画面(プロパティ)の設定は、必ずTrue Color (32ビット)にします。

16ビット(32階調)ではQCAMの階調(64階調)より少なく不十分です。
表示などどうでも良いと思うかもしれません。
しかし一旦画面に画像表示し、そこから輝度を読み取る為に階調が少ないと
情報が欠落してしまいます。
複数画素の平均をレベル4(後述)にして16ビット(32階調)では輝度グラフが、
階段状になるのがわかります。             

2. QCAM の設定( メニュー 設定 −−> CCDの画像サイズ)

 カメラのドライバーにより画面が異なります。QCAMFTからは手の届かない
 部分です。


 モノクロQCAMは、左のようになっています。
 QCAMは、画像の階調は、16階調と64階調で切り替え可能
 になってます。必ず64階調に設定します。

 他のカメラも同様に注意して下さい。

 

  

3. QCAM画質 ( メニュー 設定 −−> CCDの画質調整)

 これもカメラ(ドライバー)により異なります。QCAMFTからは手の届かない
 部分です。
 手動に変更して調整して下さい。
 カラーの場合、モノクロ設定にすると、フレームレートが上がる場合があります。

 モノクロQCAMは、左のようになっています。

画質調整
明度     : 輝度全体が上がります。(手動で使用)
コントラスト : 輝度の差が広がります。 輝度の最大が
          160に近くないと、全体に輝度 が下がり、
          鮮明度が下がります。コントラストを上げると、
          ノイズも拡大されます。

ホワイトバランス :輝度の最低ラインが上がってきます。
            輝度が低く、ノイズに埋もれている場合、
            に効果があります。

コツとしては
複数画素平均のレベルは、1にする。(ノイズがわかりやすい)、
コンラスト、 ホワイトバランスをゼロにして明度で調整する。
明るくない場合は、ホワイトバランスを少しずつあげてコントラストを
上げる。(輝度の最低、最高の差を多く)
輝度の最高を160付近にしておき、コントラストを少しづつ上げる。
上げすぎは良くない。

(具合のいい調整は、3個の値を記録しおくことをお勧めします)

  ロジテックのカメラは下記のようになるようです。(画像は、拝借)

下記は白黒にすれば、表示レートが上がるか、階調が上がる可能性があります。又自動はやめて、手動にした方が多分良いです。

 


4. ゾーン位置の測定では、複数画素平均を使用する

複数画素の平均を使用すると実質的に階調が上がります。

レベル4(15画素平均)で約4倍になり QCAMの階調と合わせて 

64x4 = 256 程度の階調となります。

赤い円と鏡のサイズを合わせる場合は、レベル1の方が合わせやすいと思います。
又画質調整では、レベル1がノイズがわかりやすいです。

測定時はレベル4をお勧めします。(階調が上がる)

指定は、メニューの平均化で。

悪い例(ロンキー像の輝度曲線)

こんなに傾いては、ダメです。

5. スリットの調整

ナイフの切り込みを全部外して(満月の状態)輝度グラフを見ます。このグラフが傾いていると、左右ゾーンの輝度合わせこみに誤差が生じナイフ位置の誤差になります。
このときは、ロンキー像の輝度グラフも左右対象になりません。
(山の高さが非対称)

スリットが細く、スリットの2枚の刃が前後している場合に発生すると思われます。

又この(満月の)状態でスリットの巾を間接的に測定できます。

QCAMの画質調整で
コントラスト 0
ホワイトバランス 0

にして明度を調整し、輝度の値が決まった値(例えば100)になるように調整します。

このときの明度を記録すれば間接的にスリット巾の比較に使用できます。

ただしスリットの平行度が悪いと、誤差が多く比較できません。  

   4.  光軸調整など
  XYステージのY方向と光軸(光源&カメラ)の調整は正確に合わせる必要があります。合っている場合は、一度Xモーターで位置を合わせれば、測定中にXモーターをほとんど動かす必要がありません。(同軸大きくからずれていると困難かも)

大きくずれている場合はY方向に動かした場合、ミラーの境界と赤い円がずれる場合もあります。

フーコー像は、レンズの中心くる必要があります。

  5. ステピングモーターの脱調
 XYステージは、モーターの脱調に十分注意する必要があります。
 カメラのコードやモーターのコードが負荷になると脱調する場合もあります。
 モーター音には注意をして、異音がする場合は負荷がかかっていないか確認しま
 しょう。
 脱調チェックも1回したら終わりではなく、時々確認して下さい。  
 測定値がばらつく場合は、特に注意して下さい。
   
   
   
   

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