ロンキースクリーンの作成方法
2003.01
ロンキースクリーンは、スクリーン密度の精度をうるさく言わなければ簡単に作成できます。
ミラーのカーブのスムースさをチェックする目的なら、十分実用になります。
TOPにあるロンキー画像は、自作したスクリーン(約120本/inch)を使用したものです。
事前にフィルム現像を引き受けてくれるカメラ屋さんを見つけたほうが、良いかも知れません。
最近のモノクロフィルムの事情は、よくわかりません。
時代は変わり、モノクロフィルムの現像代は、カラーフィルムよりずっと高価らしいです。
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1 スクリーンは、白黒が同じ間隔にする必要があります。 Excelなど表計算ソフトで作成します。 罫線は、非表示にします。 Excelの場合は、 ツール −> オプション で左記を表示して、枠線(G)のチェックを外し ます。 |
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2. 左のように作成します。 縞の間隔がポイントです。 間隔を実寸で指定する方法があるかも知れません。 (私はわからない) 分からない場合は、紙に印刷してから間隔を測り、 調整します。 左下参照。 A4サイズで印刷します。 あまり細かくしても、光源のスリットが細くないと 使用できません。(2重の縞になったりする) 120 line/inch 程度を中心に作成する ことをお勧めします。(数種類) |
[スクリーン密度計算方法] カメラの焦点距離
: FL mm line/inch は ( N x FL / L ) * 25.4 になります。 ( FL/L が 長さの縮小率になる。) 私の場合を例にすると(一番密度が粗いもの) FL: 50 mm で 68.9 line/inch となります。 密度を測定していただいたところ 70 line/inch でほぼ一致しました。 |
3. カメラで撮影します。 フィルムはモノクロの、「ミニコピー」を使用します。 説明書を良く読んで感度を合わせてください。 フィルム感度は、ISO6とかなり低いので、カメラを 三脚に固定するか動かない台の上に載せて撮影 します。手持ち撮影は、不可能だと思います。 スクリーンを壁に貼り、カメラを台に置いて撮影する 手もあります。 密度の違うスクリーンを作る場合は、サインペ ンなどで端に識別番号を書いておき、スクリーン と一緒に撮影しないと後で分らなくなります。 |
4. ぶれないように、レリーズか、セルフタイマーを使用します。 スローシャッターになります。ピントは合わせにくいので、 絞りは少し絞ったほうが良いと思います。 私は、光源は、自然光を使用しました。 ピントの合う最低の距離まで近づきます。 50cm(焦点距離の10倍程度)程度が良いでしょう。 マクロ機能は、スクリーン密度が細かくならないのでダメです。 念の為、絞りを変えて(自動なら感度変えて)撮影します。 |
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5. 撮影したフィルムは、カメラ屋でフィルム現像を依頼します。 現像液は「コピナール」で現像時間を5分間に指定 します。 もちろん、印画紙の焼付けは不要なので言っておきます。 私は自分で現像したので、現像料金は分りません。 |
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6. 現像の結果多少むらがあっても使用できます。 ロンキーテストで使用する本数は、わずか数本です。 その範囲にむらがなけなければ問題ありません。 黒が濃くはっきりして、白(光が弱く当たった部分) が透明なのを選んで使用します。 余ったら、仲間に分けてあげましょう! |