USBシリアルIC使用記               vega 2005.10  


USBシリアル変換ICのCP2102を使用してみました。XYステージで通常のCOMポート同様に使用できました。
反応の遅れなどは体感できず、問題ありませんでした。

自作したのはchanさんが製作した物とほぼ同じで、 (飛べない場合は、URLを張り付けてください)
http://elm-chan.org/t/cp2101.png chanさんの
http://elm-chan.org/t/cp2101.jpeg chanさんの
CP2101の代わりにCP2102
MAXIM238の代わりにMAXIM208を使用してます。

   回路図
  左上の小さいのが、CP2102でウレタン被覆線で配線。
  黄色のは、ボリSW。
  24ピンのが、MAXIM208(多チャンネルのRS232C)
  ドライバーレシーバー。
  その左は、9x2のピンソケット。
  多くの部品(チップ部品のC,R)は、裏面に実装。
  左右の回路は切り離すことができ、多目的に使用します。
  普通のUSBシリアルとして使用する場合、ICの左のピン
  ソケットをすべて接続します。

これをケーブルでXYステージ用制御基板に接続しました。
USBシリアル変換ケーブルを使用した場合と同様な構成です。
CP2102からAT90S2313の直結でも動くはずです。

http://www.sparkfun.com/datasheets/IC/cp2102.pdf   CP2102データシート

(1) デバイスドライバーインストール

   @ WinXP (Pro Sp2)
     USBコネクタを接続するとウイザードが動き出します。
     自作基板の場合で、何も起きない場合は、速やかにUSBコネクタを抜いて基板を調べた方が
     良いでしょう。
     特別ドライバーは用意する必要ありません。インストーラが(確か)2回ほど起動ます。
     
     下ではCOM3が、USBシリアルの仮想ポートです。 
      

   AWin98SE
     USBコネクタを接続するとウイザードが動き出します。
     以前ダウンロードしたデバイスドライバーを使用したところ、インストールできました。(あれこれやっているうちに)
     http://www.sparkfun.com/shop/index.php?shop=1&cart=448427&match_criteria=all&rec=&keywords=2102&  このサイトの
     http://www.sparkfun.com/datasheets/SFE_USB_Drivers-v011.zip  ドライバーはこれ

     ここにもあります(私は未使用)。 
     http://pololu.com/products/pololu/0391/

     下のCOM3が、USBシリアルの仮想ポートです。

     

  B Windows2000 (Sp4)
     ここのは、うまくインストールできませんでした。 http://pololu.com/products/pololu/0391/
     これはインストールできました。  http://www.sparkfun.com/datasheets/SFE_USB_Drivers-v011.zip 
     解凍後にPreInstaller.exeを実行しておいたところ、USBコネクタを差し込んだ途端、自動的に
     インストールされました。

      

(2) 動作確認

   @ ハイパーターミナル
     RS232CのドライバーレシーバーICが付いていれば、クロスケーブルで他のパソコンのCOMポートと接続して通信
     のテストができます。送信側と受信側でハイパーターミナルを使用します。
     キーボードで打ったものが、受信側パソコン(ハイパーターミナル)で表示されればOK。
     ボーレートは、合わせておきます。
     USBとCOMポートが両方あるパソコンならハイパーターミナルを2つ起動して、1台でテストすることもたぶん可能。

   A QCAMFTの設定
     モーターの設定のCOMポートを指定する所があるので上記のドライバーに割り当てられたCOMポート番号に
     変更します。  下記は、COM3にした例
     
     QCAMFTを一旦終了してから、QCAMFTを再度起動します。
     以降通常のCOMポートと同様に使用できます。

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    USBのB型コネクタ(秋月で確か販売)は、裏(パターン側)から見た場合は下記のようになっています。
     USBコネクタ差込は、右側からの図です。
        1: V+   ( 5V)
        2: D -
        3: D +
        4: GND
  
    基板に実装する前に1番ピンと4番ピン仮配線しLEDが光る程度の負荷(数mA)をかけて、ピン配置を確かめた
    ほうが良いです。 負荷は1kΩと小型LEDを直列にしたものを使用します。 考え違い、誤配線ならLEDが光らない。
     D+,D−は、信号線なので逆に接続しても通信はできませんが、パソコンのUSBポートが壊れることはありません。

    USBのコネクタ確認方法は
    http://www.geocities.jp/orange_denshi/writer509.html  ここの
    http://www.geocities.jp/orange_denshi/image/USBCable.pdf  これも参考になります。

    電源のショートは、パソコンの故障になる覚悟が必要です。

   CP2102をXYステージの基板に載せる場合は変換アダプタが便利で、他に使用目的が無ければAT90S2313と
   直結がスッキリします。
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  QCAMFTでは特別な事はしてないので、他のUSBシリアルケーブル(秋月で販売してるものなど)も、同様に動くと
  思います。(保証できませんが)
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 余談
  上記のCP2102の部分のみがあれば、AVRマイコンのファームに書き込みができます。
  書き込み速度は遅いですが、完成しているファームを書き込むだけに使用するならガマンできるでしょう。
  XYステージのファームで28分必要。 (ただ、AT90S2313−10が規格外の3.3Vで動くかが問題。
  AT90S2313−4が入手可能ならこちらの方が良い。)
  http://www11.ocn.ne.jp/~akibow/AVR/usbwriter.html  akibouさん
    (トライアルその3:反転モードを作ってusbシリアルICとAVRを直結)
  これでXYステージのファームを書き込こみ、その後はXYステージの接続に使用すれば、全く無駄なく
  製作できます。
  もしAT90S2313−10が3.3Vで動かない場合は、同じサイトの「トライアルその2」の方法があります。
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参考サイト

  http://www.fitdesign.biz/cpa01.htm   フィットデザイン   CP2102変換アタプタ
                                   
  http://webagora.idd.tamabi.ac.jp/wiki/index.php?Hardware%2Fmicrocontroller%2FPIC  CP2102 ドライバー情報

  http://www.silabs.com/tgwWebApp/public/index.htm SILICON LABORATORIES (CP2102のメーカー)

  http://elm-chan.org/works/avrx/report.html      CP2102使用例  汎用SPIブリッジの製作 chanさん

  http://www11.ocn.ne.jp/~akibow/AVR/usbwriter.html   CP2102使用例  あきぼうさん

  http://www.geocities.jp/kuman2600/usbwriter.html    USBシリアル変換の例(AVRライターですが)kumanさん
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