輝度の平均化 2025.2.25
輝度の平均化は、「サンプリング数」のみを使用します。
(前作のデジタルフィルターの係数入力は、廃止しました。)
輝度の取込み
ゾーン位置の輝度は、鏡の赤道の位置とその上下1ドットx 合計3ドットの輝度を取り込んでいます。
更にRGBの輝度を独立して取り込んでいます。 カメラの送り出しがモノクロ(C820)の場合は、RGBは同じ値(実際に確認しました)で意味がなくなるが、カラーの状態ではRGB平均することで、受光素子のランダムノイズには、効果があるかも知れない。
ゾーン位置以外輝度グラフで使用するが、鏡の赤道上の1ドットのRGBの輝度を平均して、その位置の輝度としています。
1. 自動測定
自動測定では、XYステージが移動した直後から、サンプリング数の単純平均でその位置の輝度
とします。 (サンプリング数が10なら、10回サンプリングして合計してから10で割る。移動前の輝度の値に影響されることはなく、
悩むのは、サンプリング数をどうするかだけです。)
サンプリング数になるまでの輝度グラフの白線は、それまでの平均値を表示します。 1/2、1/3、1/4 と進ん行きサンプリング数になるまで
続きます。
サンプリング数が0なら、移動直後の生の輝度値を、測定値とします。 空気が安定していれば0で、高速な測定ができるかも知れません。
2.手動測定
輝度グラフは、2色のグラフが表示されています。赤色は、映像から読み取った、生の(加工無し)の輝度です。
白色は、平均化した輝度の値です。
平均化の方法
サンプリング数から(前作のデジタルフィルターと同様な)加工(計算)で求めます。
ある瞬間の輝度の求め方
A : 測定した生の輝度の値
B : 前回の計算で求めた(平均化した)輝度の値
S : サンプリング数
新しい B(new) = ( B x S + A ) / ( S + 1 )
(これは前作の輝度の求め方と同じ方法です。 サンプリング数9がデジタルフィルター係数0.1と同じ結果)
XYステージが動いて止まった瞬間に白線(計算してた輝度線)は、赤線にぱっと移動(ワープ)します。 これは自動測定と同じ動きです。
そのあとは上記計算式に従って輝度を計算し、白線が描かれます。
サンプリング数を0すると、(上の計算で S=0 だから B(new)=A )赤線と白線が重なり 白線だけが残ります。
通常、自動測定で快適(測定時間と精度)な値をそのまま変更せずに使用すれば良いと思います。
サンプリング数の変更は、即(変更した瞬間から)反映されます。