自動測定のログをグラフ化 2025.7.11
gcamft.log2 から Y座標と輝度(R-L) の 変化全体をグラフにすることが簡単にできます。
ゆっくりやっても 20秒 位でしょうか。
グラフ化から分かること
@ XYステージが正確に動いているか分かる。 バックラッシュの補正量(戻し量)が足りているか分かる。
A ステージの移動量が適切か分かる。
B Yの閾値が適切か分かる。
C 誤差範囲Y が適切か分かる。
グラフで視覚的に見えるので分か易いです。 これを 是非使用する事をお勧めします。
準備するもの
1. ログデータ qcamft.log2
2. LibreOffice のCalc (ドイツ製のフリーソフトだそうです)
なぜ MS office でないか。 それは操作(データの取込み)が圧倒的に簡単だからです。
それからデータを加工しないとグラフ全体がつながりません。
Ms Office
で 簡単操作になるマクロ作りました。 こちらより 操作は簡単です。 グラフは、自動で3個表示されます。
またグラフの体裁も Excel の 方が良い感じです。
Excel で マクロが動く場合は、Excel をお勧めします。
手順は
@ qcamft.log2 を LibreOffice calc に D&Dする。
A インポート画面が出る。 OKをクリック。 これで表が完成です。
B 表の Yの価、輝度(R-L) を 選び グラフアイコンをクリック
C 散布図 と その種類(アイコン付き)を選び、OKをクリック。
以上で 全体グラフが出ます。
MS office では、ゾーンの区切りのスペースデータがあると、その前後グラフが繋がらないので、区切りの行を削除する必要があります。
A インポート画面

コンマ、 スペース、その他 ”=” が必要です。 設定が残るので、2回目からは何もせずOK。
qcamft-14b より qcamft.log2 は、SJIS で出力します。
インポートの文字コードを、合せて使用して下さい。(O列が文字化けしない様に)
B グラフを描く操作
Cntl を押しながら F、N の列を クリック。
グラフのアイコンをクリック。
ゾーンを限定したグラフ(1ゾーン又は複数ゾーン)を描く場合は、Cntlを押しながらマウスドラッグでデータの範囲を指定。
選択した範囲の色が変わる

C グラフウイザードが出る
「散布図」 と 「点および線」 を選び、完了 をクリック。

全体のグラフが表示される。

グラフを横に拡大するだけで、十分実用になります。
少し見やすく加工(グラフ線を細く、アイコン(データ点の四角)を小さく、目盛りを細かく)してみました。

グラフ見方 横軸 :Y座標 左方向が前進方向
縦軸 : 輝度(R-L)
グラフの縦線 ゾーンが変わり 輝度(R-L) が減る。
左上に向かっての線 : Yの前進により輝度(R-L)が増加
右下に向かっての線 : 輝度が+になると Y後退し 輝度減少
誤差範囲Yに収まれば、そこを測定値とし、次のゾーンへ
収まらない場合は、移動制限数まで移動を繰り返す。
バックラッシュ補正が不足するとのノコギリ刃の形にはならず、乱れます。
ノコギリの刃の様に綺麗に並んでいれば(おそらく)、問題ないです。
テストモードの結果がこれです。実際にはありえませんが。 これに近づけるようにすれば、良いと思います。
より精度良く、短時間に。
8ゾーンの測定です。
