基板の扱い                   
                                        2012.10.8


    プリント基板の扱いについて

    1.スルーホール
      プリント基板には、穴が沢山空いています。4隅の穴意外は、全てスルーホールと呼びます。
      スルーホールには、パーツを入れる為の穴と、表裏のパターンを電気的に接続する為のものがあります。(共用することもある)
      スルーホールは、金属パイプが埋め込まれている様に見えるかもしれませんが、そうではありません。穴の(内側の)壁面は、
      銅メッキ(35ミクロン程度)の上に、半田メッキされています。
     
      注意
        @ 部品の半田付け

          ・ 部品の足の長さ
            半田付けの仕上がりから見ると、足の長さは、スルーホールから僅かにでて、鏝で加熱で来る
            長さが丁度良いと思います。 短すぎて、半田鏝で直接加熱できないと、良くありません。
            
 
          スルーホールに部品の足を入れて、スルーホールに半田を流し込みます。
 
          半田付け手順
          ・部品の足とスルーホールのランド(銀色のドーナッツ状の部分)に半田鏝をあてて、
           半田をあてると、スルーホールに溶けた半田が流れ込んでゆきます。
           抵抗、ICソケット等の熱容量の小さいものは、直ぐに半田が溶けて流れ込みます。半田をドンドン溶かしてゆくと
           部品の足を伝って、反対側の穴から半田が溢れてしまいます。注意して下さい。
           理想としては、反対側から半田が見えるが、溢れていない状態。

           逆に熱容量の大きい部品(TA7257P)は、半田が直ぐには流れません。 鏝をあてても、足を伝って熱が
           ドンドン部品本体に伝わる為、温度がなかなか上がらないからです。
           ですから、鏝を当てて温度が上がるまで少し待ちます。半田鏝にも依りますが3秒〜8秒?程度。
           それから、半田を当てれば、半田が穴に流れてゆきます。
           半田と鏝を同時に当てるのは最悪で、半田不良の原因になります。
           部品が高温に成るのが気になる場合は、半田付けの順番を、IC1の1番ピン、IC2の1番ピン、・・・・ と
           ICを変えれば良いでしょう。
           、
           TA7257Pには、ワット数の大きい(20W〜30W)半田鏝が向いています。

           15W程度の鏝を使用する場合は、1つのスルーホールを半田付けした後、鏝の温度が下がるので、温度が上がるのを
           待って次のスルーホールに移った方が良いでしょう。
  
        A 部品の交換

           部品の取り付けミスや、故障の修理で部品を外す場合。
           足の数が多い場合かなり困難です。部品の再利用は諦めた方が良いかもしれません。
           複数のスルーポールを同時に加熱する工夫(鏝先に加工した銅版、銅線を付ける)をすれば上手くゆくかも
           しれません。

        B 再度スルーホールを使う場合

           部品を取り去った後、スルーホールに半田が、残っています。 大きな穴なら、吸着線で吸い取れますが、
           普通(1mm程度)の穴は、その方法は不可能です。

           上で書いたようにな理由で、ドリルで半田を除去しようとは、してはいけません。
           銅めっきまで剥がれて(削れて)、2度と使用できなくなります。
   
           除去のお勧め方法は、竹串です。竹串を細く細く穴にスルーホールに入るまで削ります。(別な穴で試しておく)
           スルーホールを半田鏝で加熱し、それを突き刺せば、貫通します。もし、半田がパサパサに成って、貫通しにくい
           場合は、新しい半田を流せば、OKです。
    
    

  2.  ヤニ掃除

     半田付けの後にヤニは、アルコールで拭くと綺麗になります。細かいとこは、アルコールを付けて歯ブラシで擦ると、
     綺麗になります。 部品を外した場合などは、特にヤニだらけになるります。
     アルコールは、無水アルコール(エタノール)が、適しているそうです。
     部品によっては、アルコールに弱い場合があるそうです。
    

 

                                    TOPへ